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オトギバナシ
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この町に伝わるおとぎ話。
所謂一つの仮説のような、歴史のような。
そんな曖昧な物だが、静かに、そして確かに何代もこの町で受け継がれてきた物語だ。
私たちの先祖は、この星が降る世界で時折降りてくる星に怯えながら生活を送っていた。
その降星は時に町をまるごと覆い被すほどの大きな星であったりする。
ほとんどが近くの海や岩窟に落ちるが、時々、細々と生きているこの町へ星が向かってくる。
そんな時に現れた三人の少年少女。
彼らは怯えた民にこう告げた。
「私たちは星巫女です。星神様の気を静め、この町を護りましょう。星神様を祀る神殿を町の真ん中にお建てなさい。そこで私たちがお祈りを捧げ、この町に向かってくる星を防ぎます。」
当時彼らは、それを夢か何かかと思っていた。
しかし、それをついに決断しなければならない時が来たのだ。
彼らが案を告げた約一月後、大降星の日が訪れた。
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