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「ヤベッ緊張してきた…」
「ヒイィイイイッ」
「血が、血がぁああああ!!!」
「俺まだ死にたくねえっ………」
じゃあ見るなよ
そうツッコミたくなるほどのビビリようである。しかも、超絶厳つい顔をしたヤンキー高校生の集団が、である。
モヒカンや剃り込み、スキンヘッドといった中々派手な髪型が並び、色も赤や青や緑など様々だ。
あなたたちの頭の方がよっぽど目に悪い。チカチカしてしょうがない。
あの後の話によると、この第二音楽室は桐谷くんたち五人だけが使ってるわけではないらしい。
この学校の不良と呼ばれる人たちはおおよそここを憩いの場にしているというのだ。
昨日みんないなかったのは、彼らだけでどこかに行っていたらしい。本人たちは遠足だと言っていた。
遠足て。あなたたちは本当に一五歳を超えてますか?と言いたくなるような雰囲気を感じる。
軽く自己紹介をした後、ゲームを始めた斎原くんをみんなで囲んむように座って、鑑賞しているのが現在の状況だ。
「ひゃっはー!!!!」
「相変わらずお前のテクやべえな!!」
可愛らしい顔立ちとは正反対に、次々と的確に敵を殺していく斉原くん。
相沢くんの言う通り、彼のゲームテクニックは尋常じゃない。かなりなゲーマーだな…。
「うぎゃあああああ!!!斧っ斧っ!!!」
「斧がああああ!顔面にいいい!!」
「痛っいてええええええ!!!!」
まるで自分がやられたかのように顔に手を当てて唸っている。
賑やかで、楽しいな。
この部屋に入った時はすごくびっくりしたけど、みんな素直でおもしろくて、とってもいい人たちだ。
「し、篠宮さんっ!なんでそんな平気そうな顔してるんですかっ!!」
「だって見慣れてるし…」
「見慣れてる?!」
「そんな…まさか…篠宮さん、人ごろ「そんなわけないじゃないですかっ!!」…す、すいません……」
いかんせん、頭が弱すぎるのがたまにキズだけど。
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