アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2-2 バスケの試合
-
「あとは生徒会に入る近道だね。村崎慶が生徒会になったのもランキングに食い込んだからだろうし」
「村崎くんは会計さん?」
「そうそう。…んん!あとはこの前のクイズラリーもさ、もしかして判断基準だったのかな?!僕としたことが!こんなことに気づかないなんて!」
いやいや、ふつう気がつかないとおもうけどね?
「あ、ほら!村崎慶!」
会場について、僕たちは2階から観戦することにした。1階にはたくさん人がいたけれど、2階はまだ少なかったから、最前列で見られる。
コートを見下ろすと、確かに村崎くんがバッシュの紐を結んでいるところだった。まだ試合は始まらないみたいで、両チームともそれぞれ準備してるみたいだ。
いっちーはどこだろう、と目を走らせる。
「おーーーい!!」
「ちょ、のむちゃんっ」
何をおもったのか、もうすぐ試合か始まるという、ちょっと緊張感がはしるこのタイミングでのむちゃんがいっちーに向かって手をぶんぶん振っているよ。
目立っているよ。
いっちーは相手チームの茶髪のひとと話していたけれど、こちら側を向いていたからすぐに気づいてくれた。
「野村!橋本!」
いっちーがこちらを見上げるのと同時に、いっちーと話していた人が振り返った。
「っ」
「!」
僕は、息を飲んだ。
それはのむちゃんも一緒だったみたいで、目をまんまるにしているのが目の端に映る。
いっちーと話していた茶色い髪の人は、一哉だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
79 / 439