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2-5 結果
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だけど無念、一哉の投げたボールはゴールに吸い込まれていったのでした。
「あああ、なんてことなのお…」
「匠ちゃん、そんなこの世の終わりみたいな顔しないで!1点だからね1点!」
「ううう…たかが1点されど…」
「ネガティヴ!!!」
のむちゃんとあーだこーだ言いながら、ポスポスと吸い込まれていくボールの動きを追うのに夢中になっていたら、あっという間に時間はすぎて。
いっちーチームは僅差で負けてしまったのでした。
試合終了後、1階に降りるといっちーがとても悔しがっていた。
「うわあ悔しいぃいい!」
「ドンマイ!」
「なんか野村に言われるとウザい」
「ひどっ」
「どんまあい」
「うん、橋本に言われると癒されるわ」
「いっちー差別!」
うわあん!と泣き真似をするのむちゃん。これはのむちゃんのおはこ的なやつなのでほっとく。
「俺、反省会あるから戻るな」
「うん、おつかれさまあ。いっちー、かっこよかったよお」
「さんきゅ」
キュッキュッとバッシュの音を立てながら、いっちーは更衣室の方へと爽やかに走って行った。
僕たちも戻ろっか、と言いかけたところでのむちゃんの顔がこわばった。
「匠ちゃん、一哉くんきた」
「え」
え。
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