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3-30 え…
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「倉敷と、随分仲がいいんですね」
「それは…先輩後輩として、仲よくは、させてもらってますけど…」
「ふぅん。けれど、倉敷は知っているんでしょう、あなたの"素"」
「す…」
「学園ではあのわざとらしい話し方をしていると言っていましたが」
そう。
わざとらしい、と言われてしまっては何も返す言葉はないけれど、
たしかに僕はわざと声をかえて話している。
でも学園では、というよりは常にの話で、僕自身が僕の本当の声を認識するのがいやだっただけの話。
響会長がどうしてそんな目で僕を見下ろすのかが分からない。
「そうやっていつも媚を売っていたんですね、まんまと引っかかりましたよ。
"本当の僕を見せるのはあなただけ"なんて、その甘い言葉と愛らしい顔で何人の男を騙してきたんです?」
「!」
なにそれ。
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