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23.
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次に目を覚ました時には多分僕はもう、死んでいたんだと思う。
だって、いつもの家なのに、見慣れた我が家なのに、彼が目の前にいるのに、彼と目が合わなかったり、僕の作ったご飯を彼が食べてくれなかったりしたからだ。
「彼と目が合わなかったのは僕のことが、見えていなかったから。」
「彼が、僕のご飯を食べてくれなかったのは、見えなかったから。」
「彼が、僕の呼びかけに応えてくれなかったのは、聞こえていなかったから。」
なぜなら僕は、幽霊になったからだ。
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