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ご飯を食べ終えた僕は、もうひとつ決めていたことに取りかかった。
何かと言うとラブレターを書くことだ。そのために久しぶりに引き出しからレターセットを取り出し、彼への最後のラブレターを書き始めた。
読んでくれる確率なんて全然ないけど、今の僕の気持ちを打ち明けれる手段はこれしかないのだから、仕方がない……。
そして、
書き始めて数分、彼への想いが溢れかえってるこのラブレターは彼にとってはただただ気持ち悪いものかもしれない。だけど、どうしても伝えたいことが僕にはある。
それは、今でも好きなことでもなく、幸せになってほしいってことでもなく、この10年が僕にとってはかけがえのない宝ものだってことだ。
彼からもらった沢山の幸せな時間があれば、多分これからも生きていけるって思えること。
だから、今でもありがとうございました。
この3つは胸を張って言える。
まだ言えないこともある。
それは、この先彼が僕以外の人と歩んでいくことになっても、僕は大丈夫ですって、いつか笑って幸せになってねって、この2つはまだ心が追いつけてないみたい。
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