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3章(6)
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しかし正直に考えてみれば、リノルはフレディに触れられるのはいやではなかった。
フレディの乾いた手や、引き締まった褐色の皮膚が触れてくるのは、栗毛の馬のわき腹にもたれかかるのとそれほど変わらない感じがした。
なぜ、何があの男と違うのだろう。
フレディも夜中によくリノルのベッドに入ってきた。
でも最初にそうなったのは、リノルが熱を出した時、苦しまぎれに一晩中彼を引き止めたからだ。
リノルは彼に氷や飲み水をとりに行かせ、気分が悪くて眠れないからと本を朗読させ、汗をかいたといって替えのシャツを持ってこさせた。
濡れたパジャマを脱ぎ捨てたままぐったりしていると、フィレディが叱りつけて引き起こし、身体を拭いて新しいシャツを着せてくれた。
眠り込むまでのぼんやりとした意識の中で、フレディが背中を撫でつづけていたのを感じた。
明け方、熱が下がった。
フレディがかたわらの椅子で眠っているのに気付いて、ベッドに入れと言った。
すると彼はリノルのかたわらに身を横たえ、毛布の下でなおもやさしく身体をさすり、やがて抱き合い、リノルは彼の肩に頭をもたせかけて、愛撫に身をまかせたのだった。
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