アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
快晴
-
朝の光に照らされてぷっくりと形を露わにした丸みを帯びる腫れぼったい両目。
その原因が自分なのだと考えて無性に嬉しくなり、だらしなくニヤけた顔で愛らしい瞼に軽く触れる。
兄と同じ布団で朝を迎えるなんて何年ぶりだろうか。
少なくとも10年以上は前になる。
そのうえ2人甘い一夜を過ごした後なのだ。目覚めた時からずっと頬が緩んでいて幸せが溢れて仕方がない。
こんな日が来るとは思いもしなかった。
「ん”~…… 」
「あっ。 おはよう! よく眠れた?」
眠たげに目を擦る兄。薄く開くその瞳と目が合う。
徐々に鋭利さを増しゆく兄の目線…。
なんだろう…。凄く睨まれてる気がする。
「…よく眠れる訳ねぇーだろうがッ!!」
「ヴッ!」
無愛想な第一声と共に重い衝撃を腹部に食らう。
鈍い痛みに浸る間も無く、体を2, 3度強く蹴られ固く冷たい床の上へと落とされた。
「痛ッーーー…。 っえ? 何で??」
「何でもクソもあるか。 ムカつくから蹴り落とした。
それ以外に何がある。」
「…え、それ理不尽過ぎっ! ッッ痛”ッてーー!!!」
体を起こした兄に追い討ちをかけるようにして
大切な箇所を蹴られる。無慈悲過ぎて言葉も出ない。
「おい、飯。」
「……………はぁ”い。」
今までの出来事は全部幻だったのだろうか…。
恐ろしい程にいつも通り。いや、
いつも以上に粗暴な兄の様子に見る目を疑った。
浮かれ気分なんぞ既に根こそぎ刈り取られていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 54