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平穏
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ガチャ
深夜、いつもより遅い時間
リビングのドアがゆっくりと開いた。
「ただいま…」
「お帰り、兄さ……… 大丈夫?水要る?」
「ん。 要らない」
そう言いながら俺に荷物を渡す。
猛烈な酒の匂いを身にまとって
兄が帰ってきた。
飲み会があるとは聞いていたが
こんなに酔った兄を見たのは久し振りだ。
「少し寝る 」
「うん。おやすみ。…… 」
千鳥足で目の前を横切った兄がソファに身を乗せる。
5つ歳の離れた兄と2人暮らし。
酒を飲んだ日の兄は
朝が来るまで
目を覚まさない。
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