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平穏〔2〕*
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「はぁ、…… はぁ、… んっ…」
呼吸にあわせて静かに動く背中を、
熱を宿した指先で薄いシャツの上からそっとなぞる。
大丈夫…。起きてない。
もう少しだけ…
もっと、
もっと、
もっと、
もっと、
一度触れてしまえば、後は募るばかりだった。
行為は激しく、そして大胆に、
回数を重ねる度にエスカレートしていった。
ゆっくりとシャツをめくり、
未だアルコールの香りを強く放つその肌に、
息を殺して顔を近づけた。
欲を発する為に動かしていた手は
いつの間にか止まっていた。
「ん、はぁ…… 」
クチューーー
肌と下着の境目に舌を這わせ、
背中の窪みに沿ってべっとりとなぞっていく。
舌先で、兄の身体が微かに動いたのを感じた。
「んっ。ふ…」
めくりきれなかったシャツに舌が触れた時、
止まったままの手の中で、その熱は静かに散った。
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