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歪み
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どうしてこんな暗いところにいるんだろう
なんでそんなに僕を責めるの?
僕に聞いたって無駄なんだよ
やめてよ
知らないよ
こっち来ないで
何も聞かないで
思い出せない
思い出せない
思い出せないんだってば!!!!!!
「…っは」
息が苦しい
「…はあ、は…はぁっ」
苦しい
「はあ…っ、くるし…っは、はぁ」
このまま死ぬのかもしれない
それも、いいかもしれない
意識を手放そうとした時、葵の手を誰かが握った。
「葵!?」
力強く、暖かい手。
「…っは、わた…る…?」
葵の手を握ったのは、今にも泣き出しそうな顔をした航だった。
「大丈夫か!?苦しいのか!?」
そう言いながら、葵を抱き起こし背中をさする。
「ごめ…わたる…、は、げほっ」
「そんなこといいんだよ今は!とりあえず今は楽になることだけ考えろ!」
「う…ん、はぁ…っ」
葵の呼吸が安定するまで、航はひたすら手を握り、背中をさすり続けた。
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