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そわそわ…そわそわ……
うろうろ…うろうろ……
「…先輩」
「っ!…な、なんだい?」
「なんで今日そんなに落ち着きないの?
べェくんとべェさんに集中できないよ」
「えっ、あ、いや、、ごめんね、
何でもないよ」
翌日、俺はどのタイミングでゆきに話しをしようか計り兼ねていた
ゆきはと言うと毎週楽しみにしている日曜朝の情報番組、Sundaysのイメージキャラクターの1人、ベジタゴンが紹介する水族館コーナー、『ベジタゴンの水中散歩』
略して『ベジ中』に夢中になっている
「ふぅん、」
どうやら今週のベジ中は国立水族館のべェくんとべェさんの特集らしくいつもに増して目をキラキラさせている
ベジ中を見た後のゆきはかなり機嫌が良い
だからそこを見計らって話を始めようか、
それともそんないい気分を害する事になる可能性のある話は避けるべきか……
朝起きてからずっと考えているが、纏まらない……
…このままではベジ中が終わってしまうではないか…
あぁ、自分がこんなにも優柔不断な人間だったとは、、
もうテレビの中のベジタゴンは纏めの言葉に入っている
『今週のベジ中はここまで!
それでは、来週も元気にー? 「「「ベジ中ーーー!!!」」」』
……終わってしまった
確かこの後は普通のニュースになるからゆきは見るのをやめてしまう、、、
何と言って声を掛けようか、
声を掛けた後はどう切り出そう、
ゆきはどんな反応をするだろう、
何を言うのだろう、、、
……うじうじしていても仕方が無い、、
「っゆ「ねぇ先輩、」」
!!!
被った……
「な、なんだい?」
「ちょっと先輩に話があるの、」
この時のゆきの顔を俺は覚えていない、、
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