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豊富悠也 No.17 *
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「ふ、ぁ……っ」
悠也は甘い声が漏れてしまう口を閉じようとするが、身体はなかなか言うことを聞いてくれない。
悠也が覚悟を決めた瞬間、東は悠也を先ほどよりも強く抱きしめ、悠也をベットに引きずり倒すようにしてきた。
上着を一気に捲り上げ、鎖骨から浮き出る肋骨まで丹念に舌を這わす。
他人に皮膚を舐められる感覚にゾワゾワと身をよじると、両腕を抑えつけられた。
「ん……っ、ちょ……待って………」
「今更言うか?」
もう止められない、と東の瞳が語っている。
そのことに改めて、自分の行動の重大さを思い知らされた。
「んぁ……!」
東の薄い唇が胸の突起にしゃぶりつき、高い声で反応する。
一体、自分のどこからこんな声が出るのだろう。
「甘い」
状況にそぐわない感想に、悠也の頭の中は沸騰しそうになった。
「あ……、ん、何で……そ…な、とこ……」
昨日はそんなことしなかった。そのせいで、東がこの行動に出るとは思わず、心の準備がちゃんとできてなかった。
「うわっ、あ、ぅ………」
片方は舌で嬲られ、もう片方は指の腹で転がされる。
女の子とも付き合ったことも無かったし、ふざけて男同士、肌が触れ合ったことはある。
けど、こんな直接的に性欲を上がらせるような行為は悠也には初めてだった。
「……んぅ…っ、んん……」
薄く開いた唇が塞がれ、また口内をぐちゃぐちゃに掻き乱された頃に、ちゅ…と音を立てて、唇が離れていった。
「──あっ!」
何故か硬くなり始めていた場所をズボンの上から手のひらで撫でられ、ビクリと腰が跳ねた。
ジリジリとチャックが開いていく音に気づき、慌てて片手で東の手を押さえる。
「待っ、何して……!?」
「嫌になったか?」
「そ、そういうことじゃなくて……!」
「じゃあ、いいだろ」
会話を短く済ませた東はあっという間にズボンをずらし、悠也の下肢を暴いた。これでは止めた意味がない。
悠也は改めて緩く勃ち始めていた自身を外にさらけ出して、羞恥のあまりにかぶりを振った。
「やっ、やだ…!恥ずかしいって!」
「なら、すぐに終わらす。だから大人しくしてろ」
バタバタと動かして開かされた脚を閉じようとするも、がっちりと内腿を押さえつけられてしまい、それは全く叶わなかった。
「ひゃっ……!ん、あっ、あ……っ」
東は悠也の様子などお構いなしに悠也自身を包み込んで指で輪を作り、上下に動かし始めた。
「は…っ、ぁ……、ん………」
強弱をつけて擦られ、先走りの粘液が先端から溢れ出てくる。
そこをカリッと爪で引っ掻かれると、言いようのない快感が背筋を走った。
徐々に硬度を増していくその様に、りんごのように紅い頰を更に赤く染めた。
「うぁ…、あっ、んーっ……」
ぬるぬるとした液体を後ろの蕾に塗り込まれ、撫でていた指がぐっと奥に入り込んでくる。
「……あんま締めんな。動かせねーだろ」
「う…っく、だ…て………」
異物が押し入ってくる感覚に歯を食いしばって耐えていると、同時に張りつめた屹立をゆっくり刺激された。
「あ……、あっ、や、やめ……っ」
昨晩とは裏腹に、丁寧に丁寧に抜き差しを繰り返す東の指に何故かしら焦ったさ(じれったさ)を感じてしまう。
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