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豊富悠也 No.18 *
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「あぁ……っ!」
中のある一点を刺激され、悠也の背中がしなった。
(な……に、これ……!?)
今まで感じたことのない感覚に目をパチクリと瞬かせる。
「な、永瀬………これ……?」
視線で内容を問うと、東は嬉しそうに口角を上げた。
その顔が、いつもと違った東の一面を見てしまった証拠のような気がして、不思議と胸がざわついた。
「ここが、お前の感じるとこなんだよ」
ほら、と鍵状の形をした指をまた動かされ、ビリビリと中の粘膜がわなないた。
「っぁあ……!やぁ、だめっ……、動かしたら…!あ、あぅ…っ」
悠也の止める声も聞かず、東は無心に指を動かし続ける。
───これ以上、そこを刺激され続けてたらおかしくなってしまう。
そんな不安な予感が拭えず、悠也は目頭に涙を溜めていた。
「………………」
「うあ……!?」
ズルリと指を抜かれ、中心部をいじっていた手も止められる。
やっと終わりの見えない快感から逃れられたと思い、はあはあと呼吸を続けていると、そこに何か熱いものがあてがわれた。
「え……?な────」
それが何なのか確認する余地もないまま、怒張した屹立が悠也の中に押し入ってきた。
「ぅあ……ああああっ………!!」
突然の衝撃は東の荒々しいキスで封じ込まれる。
それこそ痛みはないが、熱く煮えたぎるような東の欲望がぴっちりと悠也の窄まり(つぼまり)を押し広げる。
声を上げて逃げ出したい衝動を、東は巧みなキスでそれを分散させる。
「……痛いか?」
「う、あ……、ぅ……っ」
あまりのことに、東の気遣いの言葉に返事すらできない。
中でドクドクと脈打つ、自分とは違う鼓動が伝わり、見なくても男の欲望を根元まで飲み込んでいるのがよく解る。
「悠也……」
「……?」
「………動くからな?」
「え?だ、だめだって……!ムリ、今は……っ!」
今、動かれたら自分がどうなるか分からない。
自分の知らない自分を知るのが怖かった。
だが東は、聞いても悠也の答えを聞き入れる余裕などはもう持っていないということを、悠也は理解しきれていなかった。
「ぅあ!!」
唐突に奥を突かれ、思ったより大きな声を上げる。
「だ、め……だって…!そ、な──っあ!」
身体全体を揺さぶられ、その衝撃で溜まっていた涙が零れた。
「あ、あぁ……!ぁん、あっ、あ!」
ぎりぎりまで引き抜かれ、一気に突かれる。
軽く揺さぶられる程度が大きく腰を穿つ(うがつ)動きに変化し、その性急さについていけない。
うっすらと涙の膜を張った視界で東の顔を見ると、眉間にシワを寄せて、汗を滴らせている。
そこに色気を見出してしまい、思わずゴクリと喉を鳴らす。
それを見た東は一層激しく腰を動かした。
「あっ、あぅ……やぁ、イッちゃ………ダメ…!」
限界が近づき、空いている両手でシーツを掴み、快感に耐え忍ぶ。
「……っ、悠也……」
「あ、ぃや!ぁあ、んぁ、あああぁ……!!」
一際大きく奥を穿たれ、我慢できずに欲望を勢いよく爆ぜさせる。
そして、ほぼ同時に東の低い呻きが聞こえ、奥はじわじわと濡れてくる。
「っは………」
息を一息吐くと、理性が少しずつ戻ってくる。
「悠也」
名前を呼ばれた気がして、いつの間にか閉じていた目を開く。
「嫌……だったか?」
「……ぇ?」
何のことか解らず、小さな声で聞き返す。
「俺と………寝るの……」
東も、消え入るような声で悠也の耳をくすぐる。
東は悠也の頰を撫でながら、不安そうな顔をして悠也の返事を待っている。
「………………」
その顔を見ていると、悠也まで沈んだ気持ちになってくる。
今の正直な気持ちを言えば、東はその表情をやめてくれるだろうか。
「悠也……」
東は泣きそうな声で悠也の名前を繰り返す。
悠也もそれに耐えきれず、喋るのも気だるいのを叱咤して口を開いた。
「───嫌じゃ……ない………」
その答えに、東は力強く悠也を抱き締めた。
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