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昔のこと
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そこそこ成績のよかった俺は、中学校卒業後、大学進学を目標に地元の進学校へ進学した。
あの川沿いの反対の道が通学路になり、あの男も見かけることがなくなっていた。
そして、忘れていた。
高校を卒業し、無事に大学へ進学してからも、川沿いの道は通ることがなくなっていた。
そんなとき、大学二年生のころだったと思う、季節はいつだったか忘れたけれど。
たまたま、何かの用事であの道を通った。
ふと、なにか昔の記憶が帰ってきて、あの男に興味を持っていた昔を思い出したんだ。
そしてあの橋が見えたとき、あの背中を思い出した。
けれど、男はいなかった。
そりゃいないよね。
5年も、ここを通っていなかったことなんて、そのとき気付いた。
どこか寂しく感じたのは、なぜだろう。
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