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「高嶋ー、これコピー10部!」
「はいっ」
見る間もなく一瞬で散ってしまった桜。
春の陽気も少しずつ暑さとなり、青々とした木々が風に揺られる頃。
会社に慣れ、相変わらず仕事は雑用ばかりだけれど、たまに先輩に付いて仕事をさせてもらえるようになった。
青木さんは本当に仕事ができる人で、それでいて本当に優しい。
ところが青木さんは独身で、彼女はいないらしい。
少ない女子社員の目を見てれば分かる、青木さんは人気がある。
人気がある、絶対。
あ、本題からずれた。
この2ヶ月ほどで、青木さんとは同じ部署の数名と、呑みに行ったりしていた。
呑み会でも勉強だ。
先輩の話は、聞くに限るよ。
だけど、本田さんとは行けていない。
ああ、いつ行けるのかな、なんて考えていたりするけれど、やっぱり営業と企画では仕事の量も形も違うから。
あれから本田さんに会ったのは数えられるくらいで、一度だけ営業と企画の会議を見学させてもらったときや、エレベーターで偶然会うくらいで。
あー、なんだろうなぁ。
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