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「満月はあの時の言葉覚えてっかな···」
ぼそっと呟く
もぞもぞ
隣で満月が身じろぐ
どうやら目が覚めたようだ
「ん、隼おはよ。渋い顔してどうしたの?」
「ん?あー···、」
オレは言葉を濁した
「あ···もしかして昔のこと思い出しちゃった?」
いつもと様子の違うオレに満月は察したのか
耳をしゅんと垂らし悲しげな表情を浮かべる
「なんでお前が暗くなってんだよ」
「だって····」
「もう過去のことだ。
それに今は満月がそばに居てくれっから。
むしろ有難いくらいだな。」
オレは先程とはうってかわり
明るい顔で満月に笑いかけた
「僕、隼とずーっと一緒に居るからね」
満月は真顔で隼をじっと見つめ呟いた
「···っつ、当り前だろ!それにお前がどこにいようと
オレが必ず見つけ出してやるよ」
「ふふふ、キザ隼!」
「そうやって少し生意気な方がお前らしいな」
満月の頭をくしゃくしゃ撫で
そっと顔を近づけキスをした
狼くんとうさぎさんの出会いfin
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