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16 神獣狩り2
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アカイ。アカイ赤い炎
叫び声と、物が崩れる音。
肉が焼ける臭い。
嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。
もう大事なものを失うのは嫌だ。
銀色の何かは僕に罰を与えるもの。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。
あの痺れるような。焼けるようなあの痛みはもう味わいたくない。
次々と動物達が数人の大男に向かっていく。
ザッシュ
ザッジュ
目の前で赤い血が飛び散る。
鉄の臭いが鼻をつく
嫌だ。
いやだ
「やめて。…………やめてょぉ」
涙が頬を流れるのが分かる。
深夜は怒ってる。
威嚇。叫び声。空気が揺れる。
やめて。やめて。
もう失うのは嫌なんだ。
もう?前もこんな感じだった。...大切な人。僕の!
今だに、あの日の赤だけは覚えている。
あの赤は今目の前で揺れる赤とおんなじ。
「いやぁ…………いや……………………いや」
僕の背中を洗ってくれた猿のような子も赤い血が流れ出ている。
「はぁッは、はぁッ
もう、もう、はぁっやめてええぇええええぇええ」
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