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24 どうすることもできないんだ2
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「んっ…………ああぁ。痛ぁ」
「黙れ」
耳障りの声。甲高く、頭にくる。
うぜぇ
頭をつかみ、枕に押し込む。
「んーんー」
それでも聞こえてくる声に余計腹がったって、激しく腰を揺すった。
あぁ、ほんとにイライラする。
早く、姫とやらが現れたらいいのに。
ならこの国は救われるのに。
女を後ろから攻めながらふと思った。
もし、姫が現れなかったら?
「イライラする」
「んーんーんん。」
「ッチ。はー。もうお前出ていけよ。うぜぇ」
女の中から自身を抜き、服を直す。
「んー。なんでぇー?」
まるで媚びるように、甘えるように俺にまとわりつく女。
「どけよ。早くしろ。」
「…………はーい。」
女はつまんなそうに、乱れたドレスを直す。
俺の言った通り、洋服が直ったら女は出ていった。
ベットに横になる。
「姫…………か。」
姫の出現と、この国の未来を思うと憂鬱になる。
本当にどうすればいいのか。
考えても、容易に想像できてしまう未来に嫌気が指す。
俺は、現実から逃げるように目をつむった。
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