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㊲ 力があるとは?13
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この子をこのままここに置いといていいのだろうか。
この子はこの世界にはいろいろと不適切なところがある。
生き物を食べることが出来ないのが大きな問題なのだろう。
今は木の実や、葉カラ抽出したエキスを食べているがもう時期なくなる時期になる。
むろん、ここら付近には木の実はなっていないためルカを拾った神域の森の入る手前で採っている。
このままだとルカは食べるものがなくなってしまう。
「ラウ!!来てちょうだい!」
先日死にかけたのが嘘のように動き回る母の声が聞こえたと思ったら扉を開けて入ってきた。
「何?」
「これ見て頂戴!」
興奮したように言う母は自分の腹を見せた。
「ア!」
母の腹を見てみると体中にあった茶色い痣がなくなっていた。
よく見せてもらうと体の隅々を見ても1つもない。
「ラウ。もしかして、あの子…」
あの子は…
「姫なのかもしれない。絶対に他言無用だ。絶対。特に今回のこと。」
そうだと思う。そうしかない。
と相づちをうつ母は少し考え込んで
「このままここにいていいのかしら。」
母もこのままだとルカが死んでしまうと考えているのだろう。
あれから10日たった今でも眠っているルカを見ながら今後について頭を抱える。
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