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48 姫への執着3
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『 質問などはありますか?』
優しい口調で喋りかけるリアンさんは医者と言うのが天職なんだろう。先程まで締め付けるような寂しさが一気に軽くなった気がする。
こんなにいい人がいるものなの?ラウさんもミナさんもメアちゃんもシリアさんも……知らない僕にここまで優しくできるのはこの世界にとったら普通なのかな。
僕をここに連れてきてくれた王様もこんな感じなのかな。
「王様ってどんな方なんですか?」
『 そうですね。難しい方です。不器用で難儀な方ですよ。』
(難しい方ってどう言う意味だろう。不器用で難儀な方ってどういう人のこと?)
勉強をあまりしていないからかリアンさんの言うことがイマイチわからない。
でも、義父さんのような義母のような人じゃなかったらいいな。ラウさんのようなリアンさんのような人だったらいいな。
王様って全然想像ができない。見たこともないし……
『 王はこの世界で最も魔力が強大であると言われています。ここ空調も王の魔力のおかげなのですよ。』
あ、確かにここはとても快適な温度。すごい!
僕を救ってくれたのはこの魔力でかな?
なら、お礼が言いたい。
「王様と会うことってできるんですか?」
『 お、王にですか? 』
会ってはならないものだろうか?急に挙動不審になったリアンさんはおどおどとしている。
「あの、お、お礼を言いたくて。」
『 お礼ですか?』
そういう事かっと続けリアンさんは先程から持っていた服を渡してきた。
『 かしこまりました。
お礼を言いに行くのであれば、身なりを整えてもよろしいですか?』
そう言って服を見せるように僕の膝の上に置いた。
確かに、僕の服は何だかよくわからない服に包まれている
多分この国の寝巻きにあたるものになるのだろう。
頷いた僕を確認したあとリアンさんはどこかで見た葉っぱで僕を泡だらけにしながらかわいたタオルで綺麗にし、その後ボサボサに伸びていた髪の毛を腰の位置で真っ直ぐに揃えてくた。
僕の髪に似た白い服を着せてもらった。
時折、僕から離れてしまう時になんの情報も入らなくなる。その時、この部屋の外に誰かいることに気がついた。
「リアンさん。誰かが来てますよ。部屋の外に」
そう教えてあげるとリアンさんは確認しにベッドから離れた。リアンさんの離れていく気配を追うと僕が思っていた以上にこの部屋は大きくてびっくりた。
扉を5枚開けた先にいる女性だろう気配にリアンさんが近づくと数秒たたづにこちらに向かってくる。
また、こっちに狭てくる距離を気配で追うがやはりこの部屋は大きい。
リアンさんが目の前になり僕の手に触れると一気に情報が入ってくる。
『 侍女がいました。要件としては王がここに来るそうですよ。』
ニコリと笑った顔は何だか幼く見えて不思議。
『 それよりも、ルカ様。』
笑った笑顔が消え真剣な眼差しで見つめてくる
『 ルカ様は、何が見えているのですか?』
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