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魔力1
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あれから王様は執務に戻ったのだろう。訪れた人の気配と会話をされそのまま部屋を出たようだった。
僕一人になったがなぜだか静かで、穏やかな空気が部屋を包んでいる気がした。
「♪~」
なんだか歌を歌い気分で気分の赴くまま口ずさんだ。
静かな空気でもナゼだか寂しくはない。
どことなく王様の気配がするかなのかも知れない。
近くに王様がいて、ラウさんもいる気がする。
涙歌(るか)は自然と歌うことで魔力を使っていた。
ルカの声は決して大きくないが自然と口ずさむ歌が城中に響き渡っていた。
どことなく故郷を思い出させる歌詞に兵士たちはおいてきた家族思い涙する。
邪心を抱いていた者はこの澄んだ声に感動しそやつらも涙する。
王でするら、自覚する間もなく重力にしたがって涙が落ちていく。
「♪~」
城の外にはいつからか獣たちがやって来て音に寄り添っている。
見えざるものもまた、静かに涙を流す。
一時の癒しの時間があった。
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