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ということで、放課後亮に東京を案内してもらっていた。
亮はおしゃれなお店もおいしい食べ物も何でも知っていて、楽しそうに案内してくれた。
越してきてから環境に慣れなくて、東京のいいところなんて一つも知らなかったけど、亮の教えてくれるところは全部全部いいところばっかりで、なんだか東京がすごく好きになった。
ただ、亮が歩くと誰もが振り返ってくるから、俺も落ち着いて歩けないのは癪だけど……
最後に、東京タワーに連れてってもらった。
すっかり外は暗くなって、展望台から見える景色は夜景に変わっていた。
綺麗……
外を眺めていると、隣に立つ亮が俺の肩を寄せてきて、距離が一気に近くなった。
「よかった」
「え……?」
「クラゲが楽しそうにしてるとこ、見れて」
なんて言ってふわっと笑うから、急に胸の奥がきゅうっと鳴った。
「……そ、その……ありがと…。楽しかった……」
俺も俯いて小さくそう言った。
恥ずかしくて亮の顔を見て言えなかった。
でも、今言ったのは本当のことだから、だから…ちょっとでも俺の気持ち伝わってたらいいな……
「──っん!!」
すると、急に唇を重ねられた。
「亮、ここ…人いるから……!!!」
「家だったらいいの?」
「そうじゃなくて……!!」
もー…。
人に見られてたらどうすんだよ……
まぁ暗いから大丈夫なのかもしれないけど……
すると今度は正面からぎゅっと抱きしめられた。
「ちょ……亮!だから、ここ……」
「好き」
「は……」
「マジ好き」
「…ちょ、離せって!」
「やだ」
亮は離れるどころか、きつくきつく抱き締めてきた。
だから、なんでこういうことしてくるのだろう……
だけど俺だって人のことを言えない。
「抱きたい」
俺はこうやって、亮に染まっていくのだ。
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