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なんだよ亮のやつ!!
俺が好きだとか、側にいてとか言ってたくせに、やっぱり朝香さんと付き合ってるんだろ???
隠す必要ないじゃんか!!!それともやっぱり俺は遊びだからか?!
むかつくむかつくむかつく!!!!
だいたいなんで俺がこんな思いしなきゃならないんだ!!!!
なんで………………
なんでだろ………………
なんで怒ってるんだろ……俺……
なんでこんなに胸が痛むんだ…………
息苦しくなってギュッと胸を押さえて、俺はその場にしゃがみ込んだ。
こんなの……まるで嫉妬してるみたい……
悲しくて、悔しくて、誰にも言えないこの気持ちをぎゅっと胸に押さえ込んでは、ただただうずくまることしか出来ない。
いいじゃん……俺と亮は別になんにもないんだから……
なんにもない…………
俺は一体どうしたらいいんだ…………亮にちゃんと気持ちを言わないといけないのはわかってる。でも……自分の気持ちがわからないんだ…………
亮といるのは楽しい。ただの友達だ。友達として、亮といると楽しい。なのに、友達なのに亮に触れられてドキドキして、朝香さんに嫉妬して……
俺はきっと友達以上の何かを求め始めている。
やめてくれ。これ以上おかしくなる前にこんな感情消えてくれ。ちがう。こんな感情違うんだ。
離れなきゃ…………この前一方的に避けて怒られたけど、やっぱり側にいたらダメだ。俺が側にいるから亮も俺もおかしくなるんだ。離れよう。
そう心に誓い、俺はゆっくりと重い足を引き摺らせながら帰り道を歩いた。
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