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「おいおい淫乱ビッチちゃ〜ん?トんじゃダメでちゅよ〜?」
意識は朦朧とし、腰を激しく揺すり犯される視界の先に、知らない男の顔がうっすらと見える。
もうどのくらい時間が経ったのだろうか…。
イキたくてもイケなくて、何度も空イキを繰り返し、もう体力が限界だった。
それでも俺の意識が飛びそうになると何度も殴られ、目が覚める。
辛い……なんでこんなことになったんだ。
なんで俺がこんな目に……
俺が、何をしたんだ……
助けて……誰か……
「ずいぶん楽しそうねぇ〜」
その時にこにこと笑みを浮かべて男達の間を割入ってきたのは、朝香さん。
「佐藤くん、なんで俺がこんな目に合うんだ〜って、思ってる?」
朝香さんは俺の上から男達を退かすと、俺に馬乗りになってそう問いてきた。
長い黒髪も、長い睫毛も、白くて綺麗な肌も、すべてが妖麗で美しい。
だけど、その愛らしい笑顔の裏には狂気じみた何かがあるように見えて、怖い。
「佐藤くんがいけないのよ」
「え……」
急に朝香さんの表情が一変したかと思うと、両手でぎゅっと首を締め付けられる。強い殺意すら感じるほどの威圧だった。
「許さないから」
そう低い声で言われるとともに、朝香さんの目から涙が落ち、俺の頬を濡らした。
息が苦しくて、小さくなってゆく視界の中で最後に見えたのは、今にも泣き崩れてしまいそうな朝香さんの顔。
「もう亮ちゃんに近づかないで」
ごく普通の、恋する女の子の顔──。
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