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03(時雨side)
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しばらくして、ドーン!と大きな音がして後ろを振り返ると、空に大きな花火が打ち上げられていた。
この花火もしかして、後夜祭の花火……?
こんな大きいんだ……東京の学校はすげぇな……
'' 後夜祭のフィナーレに花火が打ち上げられるんだ! ''
'' 花火? ''
'' うん!でね、その花火を一緒に見ると、その人たちは両想いになれるんだってさーー ''
両想い……か……
海月寝てるし、これは一緒に見てるにカウント出来ないよなあ……なんて1人で苦笑いした。
すやすやと眠る海月の寝顔を見て、なんだか心がぎゅうっとした。
また一発、もう一発。
綺麗な花火が打ち上げられて、1人で眺めるのは少し寂しいと思った。
ねぇ……海月は……誰と見たいと思ってた?
きっと、それは俺じゃないんだろうなあ……
俺は……海月と見たいと思ってたよ
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