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パンッ!とスタートの合図が鳴り走り出した。
スタートダッシュは快調!
そしてドキドキしながら置かれているお題の紙をめくった。
書かれていたのは
'' 1番好きな人 ''
うわあ…借り物競争あるあるだ…
真っ先に思い浮かんだのは亮だった。
でも亮はいないし、時間がない!
べつに女子じゃなくていいよね!と、弓弦にしようと思ったが、弓弦は……うるさすぎてやめた。よし。と思い切って応援席に走り時雨を呼んだ。
「え…俺???」
「うん!」
俺は時雨の手を握って走った。
「ねえ、お題なんなの?」
「んー、内緒!」
2人で走り抜き、結果は1位だった。
「では、お題の確認をしますね。」
係の人に紙を渡した。
「'' 1番好きな人 ''……うーん。まあ、OKです!1位おめでとうございます。」
「やったー!」
「え…1番好きな人…?」
「?うん!」
お題の内容を知ったら、時雨はびっくりしてた。
1位取れたから良かったー!なんて、体操服で汗をぬぐっている呑気な俺は、隣を歩く時雨の顔がほんのり赤くなっていることに気づきもしなかった。
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