アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
05(時雨side)
-
海月と別れて、俺は人気の無いトイレに向かった。
理由は赤い顔を冷やすため。
さっきの……
借り物競争の出た海月がお題の答えに俺を指名した。
海月に手を握られてドキドキした。
それだけでも充分嬉しかったから、お題の内容なんてどうでもよかった。
きっと、'' 仲のいい友達 ''とかそんな感じかなあ〜と思ってた。
なのに、係の人が読み上げた内容に驚いた。
'' 1番好きな人 ''
男女指定ないし、だから友達的な意味の好きで指名したのはわかってる…
きっと海月は何も考えずに適当に指名したんだろうし。だから期待しちゃいけないのもわかってる…
わかってるんだけど…
「やば…」
うれしすぎる。
顔を上げ鏡に映る自分の顔を見たら、まだ真っ赤だった。
だけどこの前、海月の西山への気持ちをぶつけられた時のことを思い出して胸が痛んだ。
海月は西山亮が好き…
ほら…わかってるじゃん…
その時、鏡に映る自分の顔がだんだんと悲しく歪んでいることに気づき、俯いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
124 / 224