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03 (時雨side)
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「あの…時雨さん、すごくお綺麗ですね…」
ティーを入れて、気持ちを落ち着かせ、少し雑談をしていた。何かあった時のために、お互いの連絡先も交換した。
「そうかな…?ありがと…」
「恋人とか、いらっしゃるんですか?」
薊さんは先程より穏やかな表情になって、ニコッと笑って尋ねてきた。
彼女の真っ直ぐな瞳を見ると、なんだか落ち着いて、なんでも喋ってしまいそうだ。
薊さんはなんだか、細くて弱々しく見えるけど、白くて陶器のような肌と、長くて傷みのない綺麗な黒髪が似合って、ものすごく色っぽくて妖艶な雰囲気を纏っていた。
「うーん、恋人はいないですけど、好きな人なら……」
「そうなんですね。…あ、じゃあこれ、あげます。」
そう言って彼女がバッグから取り出してきたのは小さな瓶に入った何かの液体。
「それ……媚薬なんです。」
「え?!媚薬って、、あの??いやいや!使わないよ!!」
「あ…ごめんなさい…、好きな人がいるって言ってたから……、、毒とかじゃないですよ。それ使うと、使った相手に惚れてもらえるんです。」
「いや…そんな簡単には…それに、その…叶わない恋…っていうか。。」
「でも、時雨さん、とてもお美しくて、惚れない女性はいないと思います。諦めなければ絶対に報われますよ!助けてもらったから、お役に立ちたくて……、試しにでも、使ってみてください。」
なんだか、彼女の言葉に誘導されるようにうけとってしまった。
媚薬なんて……そんな簡単に惚れてもらえる訳ないよ……
とりあえず受け取ったけど、どうしよう…
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