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あれから、なんとなく時雨と気まずくなった。
朝も挨拶を交わせなくなったし、休み時間も別々に過ごすようになった。
「みーちゃん...最近元気ないね」
「そんなことないよ?」
「えー。心配だなー。」
(ポテトチップをバリバリ食べながら言われても心配そうには見えないよ...)
弓弦はきっと俺達の間に挟まれて辛いと思う。正直申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
すると弓弦はポテトチップを食べる手を止め、真っ直ぐ俺を見つめて言った。
「みーちゃん、放課後は真っ直ぐ家に帰りなね」
「なんだよ急に......。毎日遊び歩いてる弓弦に言われたくないよ」
「む......それは、そうとも言う〜...」
この時、弓弦の忠告を聞いておけば、と後になって後悔するとは思いもしなかった。
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