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「海月。こっち向いて。」
時雨の優しい声に、俺は自然と顔をあげた。
顔を上げるといつもみたいに優しく微笑んで、それから頭を撫でてくれた。
そしてそっと、ローターは外された。
「海月。この前は本当にごめんなさい。本当に申し訳ないことをした。本当に、ごめん...。だから、俺の事信用出来ないよね。仕方ないよ。でも海月がそう思っててもさ...俺はさ、俺は海月のこと...本当に友達だと思ってるんだ。友達が困ってたら助けるのって当たり前だろ?だから俺は海月の力になりたい。本当に友達だから、助けたいし、頼って欲しい。俺の事、許せないよな。だから許さなくてもいいよ。許して欲しいなんて思ってない。だからその代わりに変わらせてよ。海月を守れる俺になりたい。なんて...何言ってんだろ俺...ハハ...、、」
時雨は真剣に真っ直ぐに俺を見つめて言った。
時雨の言葉を聞いて、涙が溢れた。
単純に嬉しかったからかもしれない。
俺は首を1回縦に振った。
時雨はそれだけですごくすごく嬉しそうな顔になった。
あまりにも嬉しくて、嬉しくて。張り詰めていた糸のようなものが、急になくなったような感覚だった。
時雨はいつも俺の心を明るくしてくれる。
時雨は本当に良いトモダ...
その時
俺の携帯に一通のメールが届いた。
亮からだった。
『東条時雨と今すぐセックスをしろ』
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