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闇
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「みーちゃん...」
朝、登校して来た俺を見て弓弦が心配そうに声をかけてくれた。
弓弦の顔を見れなかった。小さく、おはようと言い教室へ向かった。教室に入ると時雨がいて、いつも通りの優しい笑顔で「おはよう」と言ってくれた。
俺も「おはよう」と返すと、その後言葉を交わすことも無く席に着いた。
授業中も休み時間も、ずっと上の空だった。今日の授業の内容なんて、何も頭に入らなかったし、誰かの声も耳に入らなかった。
ただずっと、弓弦が話しかけてくれてたのは覚えている。けれど、弓弦の言葉に一言二言返した気がするけど、何を話したか全然覚えてなかった。
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