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授業中
1つ隣の席がぽつんと空いていた。
今日は珍しく弓弦が休みのようだ。
どうしたのかとメールをしたら、どうやら風邪をひいたらしい。
そういえば俺が転校して来た初日も弓弦来てなかったんだっけ…
なんだか懐かしいことを思い出して1人でクスッと笑ってしまった。
「何笑ってんの」
すると不意に、頭に優しい手がぽんぽん、と置かれた。
顔を上げると時雨がニコッと笑って、俺の隣の弓弦の席に腰掛けた。
「次移動だよ。早く行こ」
時雨のその言葉に驚いて周りを見たら、みんなもう次の授業の準備をしていた。
いつのまにか授業が終わっていたみたいだ。
ぼーっとしてて何も覚えてない。
俺もすぐに準備をして、時雨と次の授業の教室へ向かった。
前を歩く時雨の背中は大きくて、かっこいいと思った。
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