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亮side
気がついたら見慣れた天井があった。
俺は自室のベッドに横になり、手足は縛られていた。
「はは…まじかよ…」
隣を見ると弓弦が同じ状態で横たわっていた。
「あら、起きたの?おはよう」
すると、朝香が部屋に入ってきて俺たちを見下した。
ベッドに登ると俺の腹を踏みつけた。
「よくも逃げ出したわね」
何度も何度も、何度も。朝香は俺の腹を踏みつけた。
「朝香ちゃん…やめて…」
隣にいる弓弦がそう言うと朝香の動きはピタッと止まった。
「…アンタ、あたしに命令してんの?」
朝香は俺から足を離すと、弓弦の上に跨った。
弓弦の首を掴み、感情のない目で弓弦を見下ろすと手に力を入れ始める。
「う…ぐっ……、」
「朝香!やめろ!」
俺がそう言うと朝香は手を緩め、弓弦は激しく咳き込んだ。
「どいつもこいつも」
今度は弓弦を殴り始めた。何度も何度も何度も何度も。
俺がやめろと言っても聞こえてないみたいだった。
手足が拘束されているせいで止めることが出来ない。
親友が苦しんでいるのに助けられない。
「朝香!やめてくれ!!」
俺の声がやっと届いたのか、今度は俺に跨ると俺を殴ろうとした。
が、
「う…、ぅ、うぅっ、…」
朝香は急に泣き出した。
俺の上に跨ったまま、泣きじゃくった。
俺達は心の中で「ごめん」と言うしか出来なかった。
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