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03(過去編)
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(過去編 : 亮side)
あれは俺達がまだ中学二年生の時
俺と朝香と弓弦は家が近く毎日のように3人で遊んでいた。いわゆる幼馴染という関係だ。
俺の父親は事故で亡くなり、母と兄と3人で暮らしていた。水商売をやっている母は、夜出かけることが多いため、夜は俺と兄は朝香の家に行くことがほとんどだった。
朝香は学校一の美女と呼ばれ、朝香が通る度に誰もが振り向くほどだった。
朝香は本当に誰にでも分け隔てなく優しく、純粋でとても可憐な女の子だった。
そんな朝香を妬み僻む者もたくさんいた。
そしてある日、朝香はいじめに合うようになった。
机の上の陰湿な落書き、泥だらけの上履き、破かれたノート。そんなものは日常茶飯事だった。
犯人は朝香を妬む女子達数人組だった。
さらにいじめはエスカレートし、朝香は学校に行くのを拒むようになった。
俺や弓弦が何を言っても学校に行こうとしなくなった。
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