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神奈視点
「杏奈起きて。朝ですよー。」
「んーーー休む。眠い、足痛い」
俺はあれから家に帰り、帰りが遅いと拗ねていた杏奈になおを送っていたと説明した。
案の定杏奈は、ブツブツ言いながらも許してくれた。
だが、事件はその後だ。
買ってきたアイスが半溶けだったのだ。
それに対しては許してくれず、俺は機嫌取りの為に杏奈が寝るまで杏奈の全身を揉まされた。
おかげで親指が痛い。そして今に至る
「ほら、おんぶしてあげるから
それともお姫様抱っこがいい?」
「神奈、朝ご飯抜きね。俺が食べるから」
「……ごめん」
ちょっといじりすぎた。
でもあれは衝撃的だった…。俺はあの光景が夢にまで出てきた。双子の片割れがまさかの同性の先生にお姫様抱っこされるなんて…人生とは色々あるものだ。
「ほら、起きて」
「起きてるでちゅーーー足痛いでちゅーーー
休むでちゅーーーーーー。」
「足が痛いで学校は休めないよ」
「ちゅーちゅーちゅーーー」
あー、これは本気で休むつもりだな。
ふざけた喋り方をし始めた時は拗ねている時かやる気がない時だ、杏奈がこうなると面倒だ…
こうなったら…
「ふーん、休むんだ。
なお、今日は1人になっちゃうね」
「…………」
あ、黙った。
杏奈は基本人の事を考えて行動する事がない。
だが、なおの時は違う。
なおは友達が多いのに、なぜか杏奈とずっといる、杏奈に何かあると誰よりも心配して杏奈の側にいる。だからなのか杏奈もなおの事を特別に思っている。
「……起こして」
「ん、足気をつけてね」
そして起き上がった杏奈に俺は肩を貸してリビングへ向かった、そしてまさか本当に朝ご飯を食べられるとは思ってなかった。
相当根に持ってるんだな…お姫様抱っこ。
「杏奈、お腹すいた」
「なに?」
「…なんでもない」
あとで売店行って買うか…。
そう思いながら杏奈の支度を手伝い俺達は家を出た。
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