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「あーんなちゃん!!!」
「ん……」
「4時間目移動教室だよ」
最悪……。移動教室というものはこの世から無くなればいいと思う。っていうか、こんなに移動教室ってあったっけ?俺が足怪我してからやけに多くない?なんなの、学校が俺にいじめでもしてるの?
「んん…ちょっとしか寝てない…」
「きっちり30分爆睡してましたよ?」
「なお、俺の事見すぎ……怖いよ…」
「へへーww俺、あんなちゃん大好きだからいつでも熱い視線を…//////」
「気持ち悪…」
「照れちゃってぇ♡」
うざいなおは放っておいて
次は移動教室…教科は、情報か…。
パソコン扱うの慣れてるし別にいいか
適当に打っとけば昼休みになる
はぁ…お腹すいた、眠い、帰りたい。
「立てる?肩どーぞ」
「…ん」
なおに手伝ってもらい俺は肩を借りて立ち上がった。
その後もなおは俺の教科書を持ってくれて歩く時もペースを落として誘導してくれた。
なんでなおは俺なんかと…
なおは明るいし友達なんかたくさんいるのに
俺なんか俗に言うぼっちキャラだろ。
友達もいないし、一緒にいて楽しいわけないのに
「ん?どーしたの?俺の顔なんかついてる?」
「……なお」
「ん??」
「なんでもない。」
「えーーー!wwwなにそれwww
めちゃめちゃ気になるやつじゃんwww」
『他の人と、つるまないの?』
そう聞こうとしたが言えなかった。
なんだか言っちゃダメな気がして、思うように言葉が出てこなかった。
それはきっと、なおにどこにも行って欲しくないという俺の感情が邪魔したんだろう。
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