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杏奈視点
午後の授業も終わり残るは掃除とホームルームだ。だがここで事件が起きた。
「今日から掃除場所変えるぞー
班長、くじ引きに来い」
くじを引きに班長達が教卓の周りに集まる。
ちなみにこの班ってのは出席番号で決められてる。
俺のクラスは全員で32人
1〜6番が1班
7〜13番が2班
14〜20番が3班
21〜27番が4班
28〜32番が5班って感じね。
ちなみになおも俺も
森と望月で語順が近いから同じ5班
「どこになるかなぁ?外は嫌だよねぇ」
「どうでもいい、サボる」
「あんなちゃんねぇ…www」
そう、掃除場所なんてどこでもいい
そう思っていた…。だがしかし
この時、全力で神頼みをしておけばよかったと
あとあと後悔するのだ。
掃除場所が決まり、先生が発表しだす
「一回しか言わねぇからよく聞けよー、
1班、教室のほうきー
2班、教室のぞうきんー
3番、下駄箱と中庭ー
4番、理科室ー
5番、保健室ー、以上」
「…ぇ」
それを聞いて俺はフリーズする。
ほ、け、ん、し、つ…。気のせいだと思いたいがはっきりと聞こえてしまった。
「……最悪だ…。」
「え?あんなちゃん、なんか言った?」
『教室かよーだりぃ』『理科室めんどー』
など、たくさんの声がクラス中に響き渡る。
あー、確かに掃除は面倒くさいものだ。
だが今の俺はとても優しい。
嫌なら是非変わってやろう。いやむしろ変わってくれ。保健室だけは嫌だ、あのバカにまた
会うなんて考えられない、しかも掃除場所…。
毎日会わないといけないなんて…。
「胃がキリキリしてきた…」
「え?!?!大丈夫?!どしたの?!
良かったね、掃除場所保健室で…」
良くねぇよ、そのせいで胃が痛ぇんだよ。
行きたくないと駄々をこねたが
先生に叱られ無理矢理行かされることになった。
そしてやっぱり、足を怪我してから
移動が多い気がする。
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