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2人っきりで何を話せばいいか分からず黙っている俺を見て先生が口を開く
「お兄さんの方は、ザ!自由!みたいな
人だよね〜、なんか猫みたいwww」
「まぁ、昔から気分屋なんで」
「だから弟くんがしっかりしてるんだね!!w」
気を使って話を振ってくれたのか
やっぱり、この先生はなおと同類な感じがするな、明るくて話しやすい。
ってかなんで関係ない俺と先生が………。
そう考えていると
「はぁ、そーゆーことか……」
「え、なになに?!どーゆーこと?!」
「先生、さっきはごめん」
「え?え?どどどどーしたの?」
杏奈の意図に気づいた俺は話を続ける
「せっかく先生が気遣って
杏奈を送ってくれるって言ったのに俺…」
「え?!いいよ?俺がお節介なだけだしね!
さっきの弟くん、正論!!って感じしたww」
あまり気にしていない様子で先生は
ヘラヘラしている。これはなおと違って
裏がない笑顔だ、本当に優しい人なんだなと思うとなおさら心が痛くなる。
「でも、俺のお節介ってお兄さんに
結構嫌われてるよね?!なんかそんな気がする!!すごい避けられてるよね?!」
「…まぁ、はい」
「うぇ?!やっぱりそうなのか!!」
分かっていて質問したんじゃなかったのか…?
ガッツリ避けられてますよ貴方。
避けるというより嫌われてます、杏奈に。
心の中でそう思ったが俺は違う
「先生はいい人だよ。俺は嫌いじゃない」
「ほほほほんと?!弟くんにそう言われると
なんだか嬉しいなwwありがとう!!!
そうそう、この前ねTVでやってたんだけど(((」
世間話をし始める先生。
そして、なんやかんやで話が弾み話すのが楽しくなった。きっとこれは杏奈が仕組んだことだろう。そう思っていると丁度いいタイミングで杏奈となおが帰ってきた。
「たっだいまー!!」
「おかえりー!!あれ?
望月くん俺のジュースは?ww」
「黙れ」
「ガーーン!!望月くん、俺に当たり酷い!!」
「はい、神奈」(スルー)
先生の話をスルーし、杏奈は俺にパックのりんごジュースをくれる。
いつもなら買ってこないのに変なところで優しいし、変なところで気を使って変なところでかっこいい、そんな杏奈を小さい頃から見ていたからこそ俺は杏奈に頭が上がらない。
俺の方が身長高いから目線は上だけど←
その後皆でトランプやウノをして
結構楽しい時間が過ごせた。保健室って
こんなに楽しい場所なのか?
この先生だからなのか、なんだか安心する。
そして、なんども送ると言う先生を杏奈が
押し切って本当に歩いて帰る事になった。
だがやっぱり痛いようで足を引きずっている。
おそらく今日は週末、だから杏奈も頑張って歩いているのだろう、土日は部屋にこもるつもりだな。
途中の道でなおが帰りたくないと駄々をこねたが夜に個通してあげるという条件をつけて杏奈に強制的に帰らされた。
そして俺達も普段より遅い時間に帰宅した。
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