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杏奈視点
「ん…んぅ?」
見知らぬ天井、見知らぬ匂い…
横を見てもいつもいる神奈はいなくて、大きなベットの真ん中で俺は目が覚めた。
時計を見ると6時15分と表示されている。
学校でもない日にこんなに早く起きるなんて…
二度寝をしようと考えたが、ここが自分ん家じゃない事をやっと理解して昨日あったことを思い出す。
「………気持ち良かったな…」
普段、俺はあーゆー事をしないから
ずっと溜まってたんだろうな。昨日出したからか体が妙にスッキリしている。
春といっても朝方はいつも冷えていたのにちゃんと暖房もつけてあって、空気清浄機、加湿器までしっかりついてる。ホテルか、ここは。
「…いった」
ベットから降りて立ち上がろうとして
俺は足の痛みに気づく。
そういえば昨日、結構暴れたからな…。
暴れたせいなのかまた痛みが酷くなっている。
それにイライラしながら俺は部屋を出てリビングに行く。
そこには、ソファーで眠っているバカがいて
子供みたいな寝顔をしていてる。
これが昨日、俺にあんな事をやってきた奴なのかと考えたらなんだか腹立つ。
でも、変に嫌悪感は無くて気持ち良かった…という感情の方が強い。俺はおかしいのだろうか。
「…ん………え?」
「おはよう」
「ももももも望月くん?!?!?!」
「朝から元気だね」
寝起きからどうしてそんなに声が出るのか
逆に尊敬できるレベルだ。
そして、俺に驚いた先生は立ち上がって俺の前に膝をつき土下座をしてきた。
「き、昨日はほんとごめんなさい!!!!
お、俺…なんかやっちゃいけない事を……」
「キス?」
「うへぇ?!え、えっと…まぁ、その…」
「あー、手コキか」
「うえぇぇ?!なんでそんな…いや…えっと」
俺の反応の薄さに動揺が隠せないのか
うまく日本語を話せていない。
どうしてそこまで焦っているんだろう
それより俺はお腹が空いた。
「ねー」
「ふぁいっ!!!?」
「お腹すいた」
「おぅふ……な、なんか作りましょうか?」
「お願いします」
おどおどしながら立ち上がり
キッチンへ向かうバカを見ると部屋着で
いつもの白衣の姿とは違ってラフでなんだか
親近感が湧いた。
「あ、あの…」
「何?」
「紅茶とコーヒーと牛乳とお茶…どれが…」
「牛乳で」
なぜビクビクしているんだろう。
そんな怯えなくてもいいのに、おどおどしているのを見るとなんだかイライラしてくる。
そんな事を考えながら俺は朝ごはんが
出来るのを待った。
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