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1時間後、バカは洗濯をしてくるといって
リビングから出ていった。
神奈と電話をしてから帰るのが憂鬱だ。
俺は昨日買ってもらったポテチを食べながらのんびりとテレビを見ている。
テレビってこんなに大きいものだっけ?
って思うくらいデカイんだけど…。
なんなの、こいつってお金持ちなの?
「よいしょっと…」
「遅かったね」
「あー、書斎片付けてたww
それで思い出したんだけど、望月くん
ちょっと足見せて」
ソファーに座っている俺の足元に座り
俺の足についたシップを取り替えてくれる。
それと同時に救急箱の中から黒くて硬い何かを
足に装着された。何これ強そう。
「何これ」
「サポーター。捻挫とか怪我とかしてるときに
固定して動きやすくするやつ。固定してるから
歩いても前よりかは痛く無いと思うよ」
「ふーん、なんでも持ってるんだね」
「まぁ、これでも看護師だからね〜!
それに俺、中高でバスケ部だったからよく捻挫しててサポーター結構持ってるんだ」
バスケって俺がやりたくないスポーツ
ベスト3じゃん。ちなみに1.2は野球とサッカーね。汗だくになりながら1つの球を使って
何がしたいのかよく分からない。
「バスケ部だったんだ、背高いもんね」
「これでも俺、中3まで160も無かったよww」
「え、伸びたの?ってか今何cm?」
「今は〜、180あるかないかじゃない?
伸びた伸びた!!俺もびっくり!!兄貴よりも高くなったんだよ!!」
「俺も…伸びるかな…」
「伸びる伸びる!!可能性は0じゃない!!
ってなんか、誰か言ってなかったっけ?ww」
中3まで160も無かったって相当チビじゃん。
人のこと言えないけど……。
いいな〜俺もせめて170は欲しい…。
俺の成長期はもう終わってしまった…。
「そういえば!弟くん身長高いよね!
学年で1番なんじゃない?!」
「神奈の友達も同じくらい身長あるよ、俺は栄養を全部神奈に取られたんだ……」
「いや、栄養は充分摂取してると思う(汗)」
どんなに食べても俺の食べる半分以下の量で
神奈はどんどん成長していくし、なんで俺は
全然伸びないんだ…。不公平じゃん…。
「まぁ、でも望月くん可愛いし
伸びなくてもいいと俺は思うけどね」
「何それ、喧嘩売ってんの?」
「いや!違う!!褒めたつもりだよ!!!
だって望月くん、自分じゃ気づいてないかもしれないけど周りの女子より断トツで可愛いよ?!
いや!別に変な意味じゃなくてね!!?」
「そんな目で見てたんだ、変態だね」
「うへぇ?!?!?!」
アタフタしながら言葉を訂正していくバカを見てたらなんか笑いそうになる。こいつ嫌いなタイプだけど、いきなり落ち込んだりいきなり明るくなったりで表情がコロコロ変わるし第一反応が面白い。
「喉乾いた」
「うお…また唐突な…。どんなのがいい?」
「ポテチと言ったらコーラでしょ」
「コーラか、あったかな?じゃあ入れてくるね」
俺の注文に素直に従ってキッチンへ向かった
あいつを見て、召使いを手に入れた感じでなんだか優越感に浸っている。
でもこいつ、立場上先生だしな…。
生徒と家で会うとかやっちゃいけないよな…
バレたら、色々まずい事になるしな。
手放すのには勿体無いくらい、なかなかの
優良物件なのに…。うーん…
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