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山本先生視点
「さ、望月くん帰るよー」
「やだ」
「えぇぇぇ!!!?」
今はお昼前くらいかな?
昼までには帰らせようと思ってたんだけど
当の本人は動く気配がない。
別に俺は構わないけど、弟くんが心配するんじゃないかな?
「でも早く帰らないと弟くんに怒られるよ?」
「早く帰っても怒られるから帰りたくない」
まぁさっきの弟くん、すごい迫力だったしな…
電話越しでも凄い怖かった…。
俺は自分の携帯を望月くんに渡して連絡を
するように勧める。が、話したくないと駄々を
こねるので仕方なく俺が電話をする事になった。
プルルルル……ガチャ
「失礼します、山本です」
『え、先生?どうしたんですか』
「あ、弟くんだよね?
お兄さんを送るの遅れてもいいかな?
今度、身体検査でしょ?それで忙しくて…」
とりあえず、それっぽい嘘をついて
弟くんを納得させようとしたが双子とは怖いもので、前に何かのテレビで双子はお互いの考えている事が分かるって聞いたことはあったけど…
まさか………。
『杏奈が帰りたくないって言ってるんですよね?』
「んん?!えぇ…っと…」
『大丈夫ですよ、だろうと思ってたんで』
「え、分かってたの…?」
『どうせ、早く帰っても俺に怒られるから
帰りたくないーって駄々をこねてるんでしょ』
凄いよ弟くん……。
なんか今凄い感動した、こんなに分かるものなの?!俺も弟だけど兄貴の思ってることなんて
分かんなかったよ?!双子って怖っ!!
「あー、まぁ…そうなんだけど…。
でも俺、全然構わないよ!!むしろ望月くんと話すの楽しいし全然迷惑じゃないからいさせてあげてもいいかな?それに本当に俺が悪いだけだからお兄さんを怒らないであげて……ください。」
『……まぁ…先生がいいなら…。
それに俺は杏奈が無事ならそれでいいんで、別に怒ってないですよ。って杏奈も分かってると思いますよ?俺が怒ってないの』
「…へ??」
『よかったね、先生。少なくとも先生の事、前よりは嫌いじゃなくなったみたいですよ。」
前よりはって、やっぱり嫌われてたのか…!?
なんか凄いショック!!!
でもまぁ、今も好かれてはないと思うけど…
あんな事しちゃったし……。
『あ、でも夕方までには帰れって伝えておいてください。それでも帰りたくないって駄々をこねたら無理矢理にでも連れて帰って来てください。』
「弟くん…本当は怒っ(((『失礼します』」
半強制的に切られたがそれは気にしない。
それよりも気になるのは弟くんが怒ってないと
望月くんは気づいてるのか?それだったら
なんで……。
「夕方には帰れって?」
「おぅふ……君達、ちょっと怖いよ?!」
これまた弟くんの言った事を当てる
望月くんも本当に凄いと思う。双子って怖い…。
「ねぇ、望月くん…。
弟くんが怒ってないの…気づいてたの?」
「うん」
「じゃあ、なん(((「お腹すいた。」」
「んんんんんんんんん?!?!?!」
やっぱり唐突な望月くんに俺は振り回される。
お腹すいたってさっきポテチ食べてたよね?!
なのになんでそんなスリムなの…!俺なんか体型維持する為にどれだけダイエットしてきか……。
さて昼ごはんどうしよう……なんも具材がない…
買い出しっていっても、生徒と買い物とか見られたらやばいな…。デリバリーにでもするか…。
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