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「あぁぁんなぁぁぁぁちゃぁぁぁん!!!」
学校について下駄箱に靴を入れようとした瞬間に
いつも通りのうるさいなおが走ってくる。
なんでいつも朝からこんなに元気なんだ…
「もう!!!!どこ行ってたの?酷いことされてない?ってか何してたの?かんなちゃんに心配かけちゃダメでしょ?あ!俺も心配したんだよ?!それはもう…ぅぶっ(((」
「お前、少し黙れ」
「あ、ヨッシーおはよう」
うるさいなおを止めたヨッシーに神奈は挨拶をしてヨッシーは神奈のところに歩いていく。
「あれ片割れいるんだ、家出してたんだろ?」
「は…、家出じゃないし…」
「あっそ、戻ってきてよかったな神奈」
「うん、本当にそう思う」
「だよね!!あんなちゃ((「お前黙れ」」
なおの言葉を遮ってヨッシーは神奈を連れて教室に上がって行った。
突然現れてなおの心をズタズタにしていくヨッシーは本当に謎の多い男だ…、実を言うと俺もあんまり仲がいいわけではない。
「あんなちゃんも行こ?足大丈夫?」
「あー、うん」
適当に返事をして教室に向かう。
なおは俺の歩くペースに合わせてくれて凄く歩きやすい。ただうるさいのが難点だ。
昨日の話やテレビの話、神奈の話だったり
よくそんな話がポンポン出てくるよな…
本当に凄いと思う。
教室についていつもと変わらないこの風景…
それを見ただけで大きなため息が溢れる。
とぼとぼと自分の席に向かうとなおは荷物を机の上に置いてすぐに俺のところに来て話を続ける。
「そういえば、かんなちゃんって童貞じゃないんだね!俺、それ聞いた時すんごいびっくりしてさ!!中学の時にはもうやってたらしいよ!」
「……は?」
「やっぱ、あれだけかっこよけりゃ女の1人や2人いるよねーそれに下ネタ話す事にびっくりしたwwwあのかんなちゃんがだよ?ww俺、性には興味ありませんみたいな顔して…ってどしたの?」
「…神奈が…何?」
「え?下ネタの話して「その前」」
「え、えっと…かんなちゃんが童貞じゃないってやつ?って…え?あんなちゃん、もしかして知らなかった?」
え、何それ初耳なんですけど……。
別に誰とやってようがそれは全然かまわない。
むしろ男だからやってていいとは思ってる…、
だけど何?中学の時だと?あの夜いつも帰ってこなかったヤンキーかぶれみたいな時期だろ?
「中学の時に………やってた…だと」
「へ?!あ、あんなちゃん?か、顔怖い…よ?」
昨日あれだけ文句言って来たくせに
やってた事俺と変わんねーじゃねぇか。
ってか俺はまだやってないし神奈はやってたんだろ?神奈だって俺にそんなの言ってないじゃん、なのに昨日あんだけ俺に問い詰めてきたわけ?
自分のこと棚に上げやがって…
「死ねばいいのに」
「ひぇ…ひぇ?!あんなちゃんが怖い…!!」
そんなこんなでイライラの中、学校生活の始まりのチャイムが鳴りはじめた。
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