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杏奈視点
「ねぇ、あんなちゃ〜ん?エロいイタズラって
なぁに?」
「なお、気持ち悪い」
にやにやしながら俺の胸元に指を這わせる
なおに真顔で言い放つ。
俺の予想通りあいつのところに神奈は来た。
こうなっては嘘はもう通じない。
正直に言ったが後の事を考えてなかった俺は、
神奈が次にどんな行動を取るか分からなくて少し
焦りを感じる。でも顔に出したらダメだ。
「どーゆー事」
「言った通りだけど」
「それ犯罪なの分かってんの」
「俺が嫌がってないんだからいいじゃん」
俺も神奈もお互いの目を離さない。隠し通せる気はさらさらなかったけど、言ったとしてもこれからどうしたらいいか分からない。
「先生に手を出されたんだよ」
「別に最後までされてないし」
「え〜?最後までしてないの〜?先生ってもしかしてヘタレなの?w」
「「なお、ちょっと黙って」」
いつもの調子でなおは場の空気とは全然違う態度でヘラヘラしている。
バカはバカでどうしようか迷ってるみたいだけど、そもそもお前のせいでこうなったんだと文句を言ってやりたい。いや、後で言うけど。
「あの、弟くん…。確かに俺酷いというか
やっちゃいけない事をやってしまったんだけどね?これだけは分かってほしいんだ…」
「つい手を出した訳じゃないって?」
「あ、いや…」
「そんなの信じられると思ってんの?」
まぁ、つい手を出しちゃってたんだけどねその人。そんな事言ったら神奈が殺人犯になってしまう勢いだから言わないけど。
もうダメだ、適当に流して神奈を静めなきゃ
神奈なら何時間経とうがここから動こうとしないだろう。そうなったら逆に事態が大きくなるし変に目立つのは嫌だ…。
そう思っていたら、バカはバカらしいバカな発言をする。
「望月くんってさ、可愛いよね」
「は?」
いや、は?を言いたいのは俺なんですけど。
どうしたこの男、頭のネジ1本足りてないだろ。
「弟くんもさ、お兄さんが大好きだから
そんなに心配してるんだよね。それだけ愛される人だよね、すごく分かるよ。」
「あんた、何言って…」
「俺さ、冗談とかじゃなくて本当に一目惚れしたんだ、これから本気で振り向かせようとしてる。」
「あんた教師だろ」
「教師だよ、教師だけどその前に1人の人間なんだ。心配かけてしまったのも何もかも悪いのは俺だ、本当にごめん。でも俺が本気だって事は分かってほしいんだ」
俺の横に立った先生は神奈を見つめる。
そしてさりげなく俺の腰に手を回してきたのでとりあえず足を踏む。
「…だからって((「別にいいんじゃねーの?」
「?!」
「よっしーー!!!!!」
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