アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
75
-
義光視点
「あああぁぁぁぁぁ……」
「まぁまぁ、そんな落ち込むなよ」
あれから俺たちはすぐ学校を出てまっすぐ俺の家に足を運んだ。
そして俺の部屋に入った瞬間に神奈は大きな声を出しながら俺のベッドにダイブした。
「絶対嫌な奴だと思われた…」
「だろうな」
「でも、生徒に手を出した先生が…」
「生徒にじゃなくて『杏奈に』だろ。ってか最初にお礼言ったんだろ?ならいいじゃん。」
「警察にいった方が…」
人の話を聞きやがれ、神奈は冷静に見えて実はすごく感情的な人間だ。一つのことに意識が行くとそれしか考えられなくなるアホだ。
多分、片割れの態度がおかしい事しか考えられなくなって先生は敵って頭の中で固定してしまったんだろう。
「それは神奈の考えだろ?片割れはそれを望んでるのか?片割れのしたいようにさせてやれよ」
「そんなことして、杏奈に何かあったらどうするんだよ…。トラウマが出来るかもしれないだろ…」
「過保護か!!」
双子だからって何でそんなに心配するんだよ。
たしかにあいつはふわふわしてどっか飛んで行きそうな奴だけど一応男だぞ。
「…よっしーーー……」
「はいはい、とりあえず警察はやめてあげろ」
「んん……」
一応なだめてはいるものの、こいつに限っては何をするかが分からない。俺の家を出た後に学校に殴り込みにいったらどうしよう。
家まで送るしかねーな。
「なぁ、よっしー」
「何?」
「よっしーの好きな人ってもしかして歳上?」
「ぶっっ!!」
唐突な質問に飲んでた麦茶が霧状になって俺の口から吹き出した。
「なん、、。」
「やっぱりそうなんだ、それってバイトの?」
「なっ?!お前何なんだよ!エスパーか!!」
そもそも好きな奴がいるなんて一言も言ってなかったよな…。
本気でエスパーなのかと疑ってしまった俺が恥ずかしいわ。そんなもの存在するもんか。
ってか存在してたまるかぁぁ!!!!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
75 / 107