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神奈視点
「ただいま」
「おかえり〜神奈!ちょっとお風呂の湯加減みてくれない?」
「あ、うん」
ばあちゃんに言われた通りにすぐに風呂場に行き、お湯の湯加減をみる。
ちょっと熱い気がするけど入るのはもう少し後だしこれくらいでいいかな…。
あれから俺達はたくさん話して晩御飯をよっしーのお母さんが作ると言ってきたが、さすがにそれは申し訳ないのでまたの機会にと家に帰ることにした。
別に送りは良いと言うのによっしーは最後まで俺の家まで送ってきた。
多分このまま学校に行かないか心配だったんだろう。さすがに俺もそこまで嫌なやつ…ではないと思っている。
「おかえり」
「うわ、ただいま…。いるなら早く言ってよ」
「今俺も部屋から降りてきたの」
杏奈が普通に俺の後ろに立っていて、少しびっくりしたがよくある事なので慣れっこだ。
さていつあの話題に切り替えよう…。
「45度は熱いと思うけど…。」
「別に入れない事ないでしょ」
「老人か」
いや俺たち以外は老人なんだけど…。
湯船に付いているテレビ型の温度計を見て杏奈が睨んでくるのを俺は無視してリビングに戻る。
「手、洗いなよ」
「今から洗うとこ」
キッチンに行けばすでに晩御飯の支度が出来ている。ばあちゃんは俺達は育ち盛りだからといつも多めに作るんだよな…。
そしてそれを必死で残さないように食べる俺と、平気な顔してほとんど食べ尽くす杏奈。
あの体のどこにあれだけの量が入るんだ…。
「胃ですよ」
「人の心を読むのはやめてください」
「そんな顔してるから悪いんだよ」
「どんな顔だよ」
ワーワーと言い合いをしているのをニコニコしながら見つめるばあちゃんに気づいて俺は自分の席に座る。
それを見てばあちゃんはすぐに麦茶を入れてくれた。それを一気に飲み干しお代わりを催促すると次はヤカンごとテーブルに置かれた。
これもいつものことで杏奈は食べる量も多ければ飲む量も凄く多い。だからヤカンなんて3つ常備が当たり前。ヤカンが3つなだけで冷蔵庫の中には容器に入れたお茶も2つある。
そんなに飲んだら…
「お茶を飲み過ぎても俺はお茶にはならないよ」
「……」
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