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晩御飯を食べ終え、お風呂も済ませた。
俺の後に入った杏奈が熱いと文句を言ったきたが俺は我慢できたのでその話は無視をした。
今日は宿題もないし課題もない。
俺達は部活をしてないので、特に夜更かしをしても次の日に支障はない。杏奈は授業中にも寝てるみたいだけど…。
「あ、杏奈ー明日身体測定があるから体操服の用意しなよ」
「えー、用意してよ」
「独り立ちできなくなるよ、ほら」
「しないもん」
ぐちぐち言っている杏奈に無理矢理支度をさせ、俺は自分達の部屋に行き明日の教科に合わせて準備をする。
5.6時間目は身体測定…。
あの先生に会うのか、どんな顔をしよう。
あの先生は嫌いではないけど、杏奈に手を出す奴は嫌いだ…。複雑なこの感情はどうすればいいんだ。
もう今日は、頭が回らない…
自分が自分じゃないみたいだ。そんなことを考えていると階段を上がる音が聞こえて杏奈が部屋に入る。
「やってきたけど」
「はい、次は明日の準備ね」
「もー、やっておいてよ」
「クラス違うでしょ」
日課の支度もできない高校生がいまどきいるだろうか。昔は少し甘やかしすぎたな…、反省。
「そういえば、よっしーと話して落ち着いた?」
「…え」
「耳遠くなったんですか」
いや、はっきり聞こえてますよ杏奈さん。
さっきまでたくさん考えていたのに、心の準備もなく唐突にそれを聞かれたら固まりますよ。
「…まぁ、それなりに」
「じゃあ、邪魔しないでね」
「邪魔って…、俺は杏奈のために」
「傷ついたらそれもまた経験でしょ」
「だからって体売るようなこと…!」
やっぱり俺は賛成はできない。そもそも、どうして襲われたのに平然としてられるんだ。どうやったらその人と恋愛しようと思うんだ…。
杏奈には恋愛なんて絶対できない。
理不尽に杏奈が傷つくのは嫌だ。
「自分はしてたんでしょ」
「…え」
「中学校の時にはやってたんでしょ?なんで神奈は良くて俺はダメなの?神奈は神奈のしたいようにしたんでしょ?なら俺も俺のしたいようにする。」
「それは………、杏奈は好奇心なんかで動いたらダメなんだよ!1人じゃ何も出来ないだろ?!」
思いのほか強く言ってしまった。
言おうとしてなかったことまで口から出てしまい、後悔する。
俺が杏奈を傷つけてどうするんだ…。
「その時は、神奈が守ってくれればいいじゃん」
「…へ?」
「俺が1人じゃ何も出来ないって分かってるならいざって時に神奈が守ってくれればいいじゃん。そのいざって時になってないのに神奈にぐちぐち言われたくない」
「…なん……そんな…」
そんなの、初めからしなければいいだろ…。
俺が守るのは当たり前なんだから…。だから危ないことはさせたくないんだ…。
「そんなの…当たり前だろ…」
「はい、決まり」
「は?!」
「当たり前なんでしょ?ワー、アリガトー
俺って愛されてる〜。って事で邪魔しないでね」
「な、なん、な?!」
強引に決められてしまった俺である…。
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