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直人視点
「それでは配った個人カードを無くさないように、1年2年は合同な、それが終わったら3年〜。終わったやつらは体育館で待機」
今は全校生徒で体育館に集まって話の長い先生と注意事項をいう学年主任の言う事を皆、黙って聞いている。
体育館で待たせるくらいなら、全校集める必要なくね?と俺は疑問を持っているが別に言う事ではないので黙って前に座っているあんなちゃんの髪の毛をくるくるする。
そして話が終わり、一年生達が移動し始めるとあんなちゃんが口を開く。
「終わったら起こして」
「あんなちゃん、俺達2年だから始めだよw」
「えー…」
一向に動こうとしないあんなちゃんを見て他の2.3年がコソコソ話し出す。先生もあんなちゃんに気づいて呆れた顔でこっちに来ようとしている。
あんなちゃーん、怒られるよー…?
と心の中で思いながら必死に体を引っ張るが
床と同化しようとしているあんなちゃんの力は強い。
でもそんな時、やはり天下の神奈様が現れる。
「杏奈さん立ちなさい。」
「…げっ」
どんなに引っ張っても床と一体化していたあんなちゃんを軽々と立ち上がらせるかんなちゃん。
そしてあからさまに嫌な顔をするあんなちゃん。
「眠たいんでちゅ…」
「なんで甘えたモードなんですか、終わったら家に帰れるでしょ」
「今寝たいんでちゅー……」
「はぁ、ごめんよっしー。杏奈達もいい?」
「おう、ここで寝られても困るしな」
かんなちゃんはあんなちゃんの背中を押してやる気のないあんなちゃんを無理矢理歩かせている。あれこの2人って兄弟だよな?介護とかじゃないよね?ww
それより周りの目が痛いよ、あんなちゃん…
なんやかんやで移動して始めに体重を測る所に来た俺達。
「杏奈、上靴と靴下脱ぐんだよ」
「えー…めんどくさい…」
「ほら肩貸してあげるから」
倒れないように肩を貸してあげるかんなちゃんにもたれかかってスローペースで上靴と靴下を脱ぐあんなちゃん。それを見せられる俺とよっしー。
「仲良いよねー、あの2人」
「仲良いのかあれは…異常だろ。」
「かんなちゃんって、自分の命よりあんなちゃんが大事って感じだよね」
「あー、怖い怖い…」
そういえばよっしーのとこも兄弟いるんだよなー、2つ下に双子の妹がいるって聞いた事ある。
いいなー兄弟…。俺も欲しかった。
と思ってももう仕方がない事なので気にしない。
「望月」
「「はい」」
「あ、兄の方」
「なんですか…」
「お前、弟に頼ってばっかじゃダメだろ
お前の噂広まってんぞ」
噂…?あんなちゃんって有名人だったのか?!
っていうのは冗談で…、そりゃ噂もたつよな…。
さっきのもそうだけど、あんなちゃんは歳上ましてや先生にも生意気な態度をとるからな…
一回呼び出しの手紙みたいなの入ってたの、軽く無視してたからな。ってか今時呼び出しって…。
「勝手に噂に出さないでよ…。出演料貰いますよ」
「お前、口だけは達者だな…ほら測るぞ」
「神奈も一緒に乗ろうよ」
アホみたいな事を言うあんなちゃんを軽くスルーしてあんなちゃんの個人カードを先生に渡すかんなちゃん。
かんなちゃんがいなかったら、あんなちゃん生きていけないんじゃ………。
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