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チャイムが鳴る少し前に保健室を出た俺は
皆より少し早く教室に着いた。寝ようとしていたらまた女子達にギャーギャー言われて俺は強制的に廊下に出された。
そして立っていると
「あんなちゃぁぁぁぁぁぁんんん!!
大丈夫なの?!骨折だった?!あああぁぁぁあぁ!!あんなちゃんに何かあったら俺、どうしよう!!痛い?!痛いの?!病院は?!行く?!」
廊下を猛ダッシュしてきたなお、
体育の後なのにすごい体力…。
「なお、うるさい」
「だってぇぇぇ!!あんなちゃんが心配で俺、どうにかなりそうだったんだから!!!」
「大丈夫、なおはもう手遅れ」
「どーゆー意味?!?!」
あー、次の授業は理科だ
そして今日に限って理科室で実験…。
足が痛いのに移動教室とは
今日はつくづく、ついてない…。
あー神様、あなたは俺に何を求めてるんだ。
神様ってドSなのかな…。
そんな奴、今すぐ神様を辞退しやがれ。
そんな事を思っていると次の授業の予鈴(よれい)が鳴る。女子達が着替えるのが遅いせいで男子はいつも待たされる。次は移動教室なのに俺は早く歩けない、また先生に何か言われる…めんどくさい…。
そして案の定、遅れてなぜか理由を言わされる。
俺はいつもズボンをまくっているから包帯を見たら分かるだろうが、考えて言葉を話せ理科の担当。そして俺はぐだぐだしながら授業が終わるのを待つ。
弁当に嫌いな人参が入っているのも、
足が痛いのに掃除時間に雑巾をやらされるのも、午後の授業はだるい数学、英語、国語なのも、全部全部あのバカのせいにしておこう。
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